Orico Card THE POINTの審査について徹底解説! 2016.09.09
2015年にイシュアー(注1)から発行されたクレジットカードの数は2億6千万枚で、現在一人が持っているクレジットカードの枚数は2から3枚であると言われています。
年を追うごとに発行枚数も増えており、現金支払いに代わる支払手段として非常に浸透してきていると言っても過言ではないでしょう。
アクワイアラー(注2)と提携している加盟店で、VISAやMasterCard、JCBといった国際ブランド(注3)を搭載したクレジットカード利用による支払いが可能なお店も非常に増えており、個人経営等の本当に小さなお店を除けば日本全国どこでも利用可能であると言っていいでしょう。
ある程度栄えた街であればチェーン店も多く存在しているため、現金を持たずにクレジットカードを一枚もっているだけでも暮らしていけるほど、人々の生活に浸透しているのがクレジットカードなのです。
現代の生活においてなくてはならないクレジットカードですが、欲しくなったからといって申し込んでからすぐに手に入るわけではありません。
クレジットカードの申し込みから手元に届くまでには幾重にも重なった審査という大きな壁があります。
この壁を越えてイシュアーに発行を認められた申請者のみがクレジットカードを手にすることが可能であり、支払いや優待サービスなどクレジットカード独自の優待を受けることができるというわけなのです。
冒頭で述べた通り2015年に発行されたクレジットカードは2億6千万枚ですが、その影には数えきれないほどのカードを発行してもらえなかった人がいます。
何らかの理由があってカード発行を申請したわけですから、カード審査に落ちたいという人はいません。
今回はネットでも大人気のOrico Card THE POINTを軸にしてカード審査について徹底解説を行います!
注1:イシュアーとは
クレジットカードの支払いシステムというのは、商品の購入やサービスを受けるときに発生した支払い料金を先に支払っておいてもらって、後からその立て替え分をカード会社に支払うという形で金銭のやりとりが行われます。
この時に支払いの立て替えを行ってくれる国際ブランドと支払いをするカード発行者を繋いでいるのがイシュアーと呼ばれる会社です。
主な業務は国際ブランドのライセンスを取得して、顧客にクレジットカードを発行することです。
発行されているクレジットカードの機能強化や広報、宣伝に関してもイシュアーが行う業務であり、カード会員を獲得することが大きな目標になります。
また、顧客からアクワイアラへの金銭支払を仲介するというのもイシュアーの大きな仕事であり、利用金額の請求や徴収、未払いや遅延されている方への金銭支払要求というのもイシュアーの仕事になります。
一見クレジットカードと全く関連性が無い会社がカード発行を行っているという場合、カード発行を考えている企業とイシュアーが提供してクレジットカードを発行します。
企業側としてもカード会員向けに様々な独自のサービスを提供し、より自社を愛してもらう戦略としてカード発行を行うことができますし、イシュアーとしても会員が増えるきっかけになるので、こういった形での発行が増えています。
注2:アクワイアラとは
イシュアーがクレジットカードを発行し、国際ブランドとの橋渡しを行っていたとしても使えるお店がなければ利用者は増えませんし、利用方法もありません。
そんなクレジットカードを使えるお店、つまり国際ブランドの加盟店を管理しているのがアクワイアラです。
アクワイアラの主業務は今現在国際ブランドに加盟しておらずクレジットカード支払いが出来ないお店に売り込みをかけて、加盟に同意してくれたお店に対してクレジットカード決済用のシステムを導入することにあります。
また、イシュアーが徴収したクレジットカードの利用料金を受け取り、アクワイアラと提携している国際ブランド加盟店の売上データをチェックして、加盟している店舗に売上金として入金を行うというのもアクワイアラの仕事になります。
イシュアー、加盟している店舗、国際ブランドをつなぐのがアクワイアラの大きな仕事になります。
基本的にイシュアーもアクワイアラもクレジットカード利用時の手数料を自社の利益としています。
ですので、イシュアーは顧客獲得に向けて様々な戦略を行い、アクワイアラは国際ブランド加盟店増加の努力をすることでクレジットカード利用者が増えるように施策を行っているというわけです。
日本のクレジットカード業界においては同じ企業がイシュアーとアクワイアラを兼ねていることが多く、顧客の支払った金銭が企業を飛び越えて様々なところに分散されるということはあまりありません。
注3:国際ブランドとは
海外でのクレジットカード利用時に決済の仕組みを担保しているのが国際ブランドです。
国内においてもイシュアーに決済システムを利用するライセンスを販売し、導入を促進させることでユーザーを増やし利益を得ています。
アクワイアラが増やしている店舗というのもこの国際ブランドに加盟してくれるお店を増加しようと努力を続けているわけで、イシュアーもアクワイアラも国際ブランドによる決済機能を利用するための企業ということになります。
国際ブランドがついているおかげで日本国内に限らず海外で利用する場合にもクレジット支払い機能が搭載されて便利に支払いを行うことが可能というわけです。
国際ブランドには三大ブランドと呼ばれる大きな3つの企業が存在しておりVISA、MasterCard、JCBが当てはまります。
VISAとMasterCardは世界シェアNo.1とNo.2の加盟店数を誇っており、その次にJCBが位置しています。
しかし、JCBは日本で唯一認められた国際ブランドであり、国内で利用可能な店舗件数も非常に多いブランドです。
VISAやMasterCardと違いイシュアー業務とアクワイアラ業務も行っているため、唯一全ての業務を行っている企業なのです。
この三社にAMERICAN EXPRESSとDiners Clubを加えた五大ブランドと呼称する場合もあります。
高ポイント還元率で人気No.1のOrico Card THE POINT
今回はOrico Card THE POINTを軸にしてクレジットカード審査についてご紹介していきたいと思うのですが、そもそもOrico Card THE POINTとはどのようなクレジットカードなのでしょうか?
2014年に登場し、瞬く間に人気のクレジットカードにまで上り詰めたOrico Card THE POINTは株式会社オリエントコーポレーションが提供するクレジットカードです。
オリコポイントというポイントシステム(注4)が搭載されているのですが、とにかく非常に高いポイント還元率(注5)を持つということでお得にクレジットカードを利用したいと考えているユーザーを中心に人気を博しています。
また、年会費(注6)が永年無料で発行へのハードルが非常に低いというのも人気の秘訣であり、申し込みの条件も年齢のみが指定されているだけなので作りやすいカードだと言えるでしょう。
審査情報の前にまずはOrico Card THE POINTの特徴をチェックしてみましょう。
注4:ポイントシステムとは
クレジットカードには購入金額に応じてポイントという形でキャッシュバックを行うポイントシステムという仕組みが存在しています。
ポイントシステムが搭載されているクレジットカードにはそれぞれポイント還元率という割合が設定されており、商品の購入やサービスの利用で発生した利用金額のうち還元率分がポイントという形でキャッシュバックされます。
ポイントには有効期限が定められていて、この期限内に利用されなかった場合には失効してしまいます。
ポイントの使い道は搭載されているポイントシステムによって様々ですが、商品券やネットで使えるギフトコードのようなカード会社が定めている景品との交換、支払いを行う際にポイントを利用して購入金額から割引きを行う、といった使い方がメジャーです。
ポイント還元率もカードによって違うのですが、0.5~1.0%が平均的な還元率です。
中には条件を満たすと10%を越えるカードも存在しているため、クレジットカードを選ぶ際にポイントシステムが充実しているかどうかをチェックするというのはカード選びの重要な指標の一つとなっています。
注5:ポイント還元率とは
クレジットカードといえばポイントシステムという方も多いのではないかと思いますが、何もしないでポイントが入ってくるというわけではありません。(中にはそういうカードもありますが)
具体的には何かを買った時や何らかのサービスを受けた時にクレジットカードを使って支払いを行い、その金額から還元率分のポイントが付与されるというのがポイント還元システムになっています。
例えば、ある休日にOrico Card THE POINTを利用して服屋さんで5,000円のTシャツを購入し、帰りに250円のアイスを購入したとしましょう。
まず、5,000円のTシャツ購入時に1%の還元率なので50ポイント獲得です。
そして、服屋のあとに購入したアイスですが、Orico Card THE POINTの場合付与レートが100円につき1ポイントなので200円分のポイント(2ポイント)がつき、50円分は付与されません。
合計で5,250円を利用し、52ポイントを獲得したという計算になります。
これがポイント還元というシステムで、この還元率のことをポイント還元率と言います。
注6:年会費とは
クレジットカードはそのカード機能を維持し、より満足度の高い機能へとアップグレードしていくために年間の利用料金が設定されている場合があります。
例えばゴールドカードなどのステータスが高いクレジットカードですと割引きや優待、空港ラウンジの無料利用といった独自のサービスが充実しているわけですし、提携しているとは言え安く提供する場合にはどこかで補填を行わなければなりません。
そういったカード性能の維持、あるいは強化といった部分に利用されるのが年会費であり、設定されているカードの場合は一年ごとに料金が徴収されます。
Orico Card THE POINTの場合年会費は永年無料となっていますので、どれだけ利用しても会費が引かれるということはありません。
しかし、これはあくまでも現在の話であり、将来的にイシュアーが会費をとるようになる可能性も無いわけではありません。
ポイント還元率最強と言われているクレジットカードです
Orico Card THE POINTを語る上で外せないのがオリコポイント。
Orico Card THE POINTの通常還元率は1.0%なのですが、入会から半年の間はキャンペーン(注7)対象のためなんと2倍の2.0%にあがります。
2.0%というのはかなり高い還元率になるのですが、ここからさらに還元される割合を上昇させることが可能です。
まずはオリコカードが提供している独自のネットモールを利用することによる恩恵です。
オリコカードが提供しているオンラインモールはオリコモールという名前なのですが、オリコモールでOrico Card THE POINTを利用するだけで0.5%のポイントが追加で付与されます。
この段階で2.5%となり、さらにこの上にボーナスポイントが付与されます。
オリコモールはオンライン上のネットショッピングモールですから、様々なショップが軒を連ねています。
ファッションや家電の販売に特化したショップもラインナップされているのですが、モールからモールへの移行というのも大きな特徴です。
楽天市場やAmazonなどの非常に大きなモールサイトへオリコモールを経由する形でお買い物ができるのです。
各ショップやモールには特別ポイントが設定されており、オリコモールを経由した上でそのサイトからお買い物をすると数パーセントの還元率が上乗せされるという仕組みになっています。
これは楽天市場やAmazonといった他のモールサイトへの経由でも同じように適用されるため、オリコモールで揃わないものはないと言っても過言ではないでしょう!
この特別ポイントが実は肝になっていまして、なんとショップによっては最大で15%もの非常に高いボーナスが付与されるのです!
これに先ほどまでの2.5%を合計して、実に17.5%という高い還元を実現しているというのがOrico Card THE POINTの魅力なのです!
クレジットカード業界においてポイント最強であると言われる理由もよくわかりますね!
注7:キャンペーンとは
クレジットカードは入会時や利用時にキャンペーンを行っており、ボーナス特典としてポイントを貰えることが非常に多いです。
どのようなキャンペーンが行われているかというのはカードによって大きくわかれており、一概には言えないのですがどれもお得なものばかりです。
Orico Card THE POINTの場合は入会時から半年間還元率が2倍になるというキャンペーンが用意されており非常にお得です!
他にもなかなか辿りつけないような高いポイントをプレゼントしてくれるというようなサービスを行っているクレジットカードもありますので、特に狙っているカードがあるわけではないという方はキャンペーンポイントの大きさでカードを決めるというのもありかもしれません。
ただし、ボーナス付与が大きいほど条件が厳しくなっているということもありますから達成条件に関してはよくチェックしておいてくださいね!
Orico Card THE POINTの審査に申し込む前に
Orico Card THE POINTに限らず、全てのクレジットカード審査において重要なのがしっかりと事前の準備を行っておくことです。
クレジットカードの審査においては様々な個人情報を申告しなければいけませんから、予め情報を手元においておきましょう。
どのような情報を手元に置いておくことが必要なのか、Orico Card THE POINTの審査に必要な項目と合わせてご紹介いたします。
忘れてしまったり記載に抜けがあったりすると通りませんので気をつけてください。
審査前にそろえておく必要があるもの
記載情報が必要なのはもちろんですが、必須の項目として予め用意しおかなければいけないものというのが存在しています。
ものによっては用意するのに時間がかかってしまうこともありますので、余裕をもって用意しておくことをおすすめします。
●身分証明証
準備するのに時間はかからないのですが、必ず用意しなければいけない上に忘れてしまいがちなのが身分証明証。
クレジットカードというのは発行者本人との信頼関係によって成り立っているものですから、本人確認を行うことが発行項目においては必須となっています。
身分証明証として利用可能なもので一番身近にあるのが運転免許証。
基本的には運転免許証の表と裏をコピーした上で申請用紙と一緒に送付すると本人確認が終了となるのですが、運転免許を持っていないという方の場合はまた別の証明証が必要になります。
次に利用しやすい証明証は恐らく健康保険証でしょう。
こちらも身分を証明するための能力を持っていますし、身分証明証として利用されることも多いので大体のカード会社で受け付けてくれます。
しかし、保険証の場合は顔写真がついていないため、顔の確認がとれず別途書類を求められることがあります。
この場合には公共料金を支払った際の領収書を求められるということがありますので、電気料金やガス料金などの支払いで届けられた領収書を持っておくようにしましょう。
また、その他に有効な写真付きの身分証明証としてはパスポートが上げられます。
ただし、こちらは有効期限が切れていると証明にならないので気をつけてください。
検針票が無いという方は免許証かパスポートを用意しておくのがおすすめです。
Orico Card THE POINTの場合でも、免許証かパスポートがあれば申し込みを行うことが可能です。
●カード利用時の引き落とし口座
クレジットカードは利用料金を後から支払う(注8)わけですから、引き落としを行うための口座を用意する必要があります。
その際に支払い用口座として指定できるのは大きく分けて二種類あり、ひとつは銀行口座になります。
多くの人が預金用の口座として銀行口座を持っていると思うのですが、初めてクレジットカードを作る方や給料などは全て手渡しでもらっていたという方は口座をもっていない可能性もあります。
先にカード引き落としで利用したい銀行口座を作成しておきましょう。
例えば銀行系クレジットカードの場合ですと、その銀行口座の開設と同時にクレジットカードを発行してくれるということもあります。
キャッシュカードと一体型になっているクレジットカードというのもありますのでよく調べてみてください。
もうひとつ、クレジットカード引き落とし用に利用可能な口座を開設できるのが郵便貯金です。
ゆうちょの愛称で親しまれている郵便貯金口座もクレジットカード引き落とし用の口座として設定することが可能なので、カード発行前に銀行口座かゆうちょの口座を発行しておいてくださいね。
また、最近増えてきているネットバンクもクレジットカードによっては引き落とし用口座として利用することが可能です。
Orico Card THE POINTの場合だと、通常の銀行口座とゆうちょの口座の他に一部ネット銀行利用も可能ですから、お持ちの口座が対応しているかどうかを事前にネットで調べておくと安心して発行をすることができますね。
●銀行口座で利用している銀行印
これは絶対に必要かと言われるとカードによって要不要が分かれる物になるのですが、引き落とし口座として利用を考えている銀行口座で使っている銀行印の提出を求められることがあります。
手持ちの印鑑と銀行印が違う場合には印鑑相違といって審査に通りませんし、何よりも利用中の口座やキャッシュカードの情報を変更する時に本人確認がとれず、銀行印が見つかるまで探してくるか別の印鑑を登録する必要があり時間をとられてしまうので、どれが銀行印なのかわかるようにしておきましょう。
また、申請書の名前欄などに押す印鑑はまた別の印鑑になりますから、銀行印とは別に普段使っている印鑑を用意しておきましょう。
印鑑が必要ない場合というのはカード会社が銀行と提携を行っており、情報の届け出が必要ないというケースになります。
例えば楽天カードですと300以上の銀行と提携していると言われており、カード発行の際に銀行印無しで発行することができるクレジットカードです。
Orico Card THE POINTの場合ですと、基本的に銀行印が必要であり申し込みの段階で印鑑の相違がないかどうかチェックをしていますから銀行印は必要になります。
事前に準備しておきましょう。
注8:利用料金を後から支払うとは
現金を持たずともお買い物やサービスを受ける際の支払いがカード一枚でささっと支払いを済ますことができるクレジットカードですが、決してお金を払わず品物を受け取っているというわけではなく、別のタイミングで請求が行われます。
締め日という名前で設定されている日から次の締め日までに利用された金額分を累計し、カード利用者に通知を行い、支払日までに引き落としや振り込み等でお金を支払ってもらう仕組みになっているのですが、簡単に言うと立て替えてもらった金額を後から支払うという仕組みになっています。
この後払い請求を行ってユーザーから金銭を徴収するのはイシュアーの役割であり、その後アクワイアラに支払いを行って各加盟店に売上金として渡されるというわけです。
その過程でイシュアー、アクワイアラ、ライセンスを発行している国際ブランドそれぞれに手数料が入るようになっており、これがクレジットカード業界における利益となります。
気をつけたいのが、クレジットカード利用による立て替えは借金の一種だということです。
そのため、例えばOrico Card THE POINTを10万円分利用して支払日に支払いを行わなかった場合には遅延したという扱いになってしまいます。
金融業界において借りたお金を返さないというのは大きな問題であり、借りている方の信用に傷をつけてしまうことになります。
そうなると、今後のクレジットカード利用や別カードの発行、キャッシングやカードローンによる金銭の借り入れにも悪影響が出てしまい、ひどい場合ですとどのカードにも通らずどのローンも組むことができなくなってしまうという可能性も有り得ます。
クレジットカードは魔法のカードではなく、ただ支払いのタイミングが違うだけであるということを肝に銘じておきましょう。
Orico Card THE POINTの審査で利用する情報
クレジットカード発行にあたって避けては通れない審査。
Orico Card THE POINTにも審査が用意されており、これに合格しなければカード発行はされません。
クレジットカード審査というのは申し込みを行った人に本当にお金を貸してもいいものかどうかをカード会社がチェックし、信頼できる人にだけ発行を行うための判断を行うためのものです。
利用金額を立て替えておいて、後から支払いを行う後払い方式がクレジットカードにおける支払いシステムですから、カード利用者はしっかりとお金を返してくれるという信頼に値する人でなければいけないわけです。
例えばOrico Card THE POINTが審査もなしに多数の人にクレジットカードを発行してしまい、高額商品を次々と購入して支払日に所定の金額を支払ってくれなかったらどうなるでしょうか?
当然ながら立て替えた分は全部損してしまうことになり、Orico Card THE POINTを発行している株式会社オリエントコーポレーションはあっという間に倒産してしまうことでしょう。
そうならないためにも、借りたお金を返してくれる確率が高い人だけにクレジットカードを発行する必要があり、そのための判断基準が審査という行為になるのです。
審査内容に関してはカード会社毎に様々であり、その内容については公表されていないのですが、基本的には3C(注9)という判断基準を元にしてスコアリング(注10)を行った上でカード会社が定めた規定を上回っていれば合格というのが一般的な流れです。
しかし、事実かどうかはわかりませんが3Cやスコアリングよりもカード会社独自の審査項目を重視しているカード会社もあるため、ダメ元で申しこんだクレジットカードが何故か発行されてしまったということも大いに有り得ます。
逆に、既に発行されていて問題なく利用できていたクレジットカードが、増枠申請(注11)などのタイミングで再審査(注12)となって強制的に解約されてしまうというパターンもあります。
判定基準や項目を公表していないため、ある程度は運の部分ができてしまうというのがクレジットカードの審査ではあるのですが、しっかり準備しておくことでケアレスミス等を防ぐことは可能です。
審査時に求められる情報と、何故その情報が求められているのかを解説していきます。
注9:3Cとは
クレジットカードの審査における重要な観点を表す言葉であり、全部で3つあります。
この3つの頭文字が全てCだったことから3Cと呼ばれ、この項目を満たすあるいは充実させていくというのがクレジットカード審査に通るための指標になります。
●Capacity(資金力、経済力)
クレジットカードを発行するにあたって、カード会社が気にしているのは継続して利用してもらったときにちゃんと続けて返済を行うことができるのかどうか、です。
例えばOrico Card THE POINTを申し込んだのが4月だったとして、5月までは今の職場で月に200万円の給料をもらっていたとすると、かなり月収も高く返済可能な人物であるという判定を下すでしょう。
しかし、5月で仕事を辞めて次の職も決まっておらず収入はゼロになるとするとOrico Card THE POINTの審査に通らない可能性があります。
何故なら、200万円の収入がこのあと一回ある人よりも、20万円の収入が毎月入ってくるという人の方が返済に困窮する可能性が低いからです。
もちろん、現在の収入の多さを重視するというカード会社もあるにはあるのですが、それよりも長く利用していく過程で借りたお金を返済出来るだけの収入が継続して入ってくるかの方が重要視されます。
また、例え現在定職についていたとしても勤続年数が少なければ今の職場を離れてしまう事も考えられますので、継続収入に繋がらなくなる可能性があります。
ですから、カード審査においては勤続年数や勤務先の規模(倒産や自己破産で会社が無くなる可能性を考慮して)も審査項目として判定を行っています。
このCapacityは3Cの中でも非常に重要な項目です。
●Character(性格)
Capacityをクリアして毎月支払いが出来るだけの能力を有している人だという判断が下されたとしても審査に通らない場合というのはあります。
収入に問題がなくても、その人自身に問題があってクレジットカードの利用料金を支払ってくれないような人だった場合です。
個人の性格(Character)の問題ですから、他者が外側から観察を行って見極めるというのはかなり難しいのですが、クレジットヒストリー(注13)をチェックすることである程度その人が金銭の貸し借りに関してどういうスタンスでいるのかを把握することが可能です。
そのため、過去の遅延等でクレヒスに傷がある人というのはカード会社側からCharacterに問題有りと判定され、カード発行が出来ないという場合があるわけです。
前述の通りカード会社が一番恐れているのは立て替えた料金を返してもらえないということですから、遅延があったり踏み倒しを行ったりしている方ですと、同じことを自社で行われてしまう可能性があります。
このリスクを抑えるためにもCharacterの項目をチェックするというわけです。
●Capital(資産)
Capacity、Characterに問題がなかったとしても、何らかの理由で返済が滞ってしまうことや突然環境が変わって返済を踏み倒そうとする人というのは出てきてしまいます。
そういった場合でも貸したお金を回収可能かどうか判別するのがCapital項目の役割です。
返済ができなくなったとき、お金の代わりになる不動産や証券等を持っているかどうかをチェックし、想定されるカード利用でお金が払えなくなったときでもカード会社がリスクを負わなくてもいいような方にカード発行を行います。
万が一のためですから、他の項目に比べるとネガティブな理由から選ばれている項目なのですが非常に重要な項目です。
逆に言えば審査が厳しい、ステータスが高いカードの場合はCapitalが高くないと発行出来ないこともあるので、申し込みを行う側もひとつの指標として考えておくといいかもしれません。
注10:スコアリングとは
クレジットカード審査の際にカード会社に自分についての情報を申請するわけですが、この申請項目にはそれぞれ3Cによる重要度が設定されており、それを元にして点数化していきます。
例えば今住んでいる家が借家ではなく持ち家であり、その上自分の名義であるならばCapitalの観点から万が一支払いができなくなった時にも金銭支払いの代わりに価値のあるものとして考えることができます。
そのため、スコアリングシステム上での住居に関する項目では一番価値があるものとして判定され、カード審査においては非常に有利になるというわけです。
この点数化は住居以外にも様々な項目に対して行われており、カード発行の際に申請しなければいけない項目が多いのはこのためでもあります。
一見関係のなさそうな勤務先や勤続年数なども3Cを考えた時にスコアリングを行う上で重要な項目になるというわけです。
このスコアリングシステム、実はカード会社によって様々であり重要視している項目も変わってくるため特典の合計値は申し込んだカードによって変わります。
どのカード会社のクレジットカードを申し込んだ場合でも重要視する方向性自体は3Cに則っているため大きく変化するということはあまりないのですが、独自の観点でスコアリングを行っているため差がでてしまうというのはある意味当然かもしれません。
ですので、こういった仕組みがあり重要視されているんだという程度の認識でいるのがいいでしょう。
注11:増枠申請とは
クレジットカードには限度額(注14)という、一枚のカードで利用可能な金額の上限が設定されており、この上限金額がクレジットカードの支払い能力を決定する大きな要因になります。
この限度額はカード申請を行い、発行が決まった段階でその人の資産状況や返済能力に応じて決定されるのですが、より高額の限度額が必要になった際には限度額の枠を増やしてもらうよう申請を行うことが可能です。
これが増枠申請と呼ばれる仕組みであり、増枠申請の際には再び審査が行われて過去の利用状況などを省みながら申請された枠に適しているかどうかを確認します。
再度チェックが行われるわけですから確実に増枠が行われるというわけではありませんし、利用状況によってはカードを持っていてもらうのに値しないと判断されてカード利用の停止や解約ということも有り得ます。
一度発行されたからといって安心して無茶な使い方をしないというのもクレジットカードを利用していく上で非常に大切な考え方です。
注12:再審査とは
クレジットカードというのは非常にたくさんの枚数が発行されているわけですから、会員の金銭的状況も刻一刻と変わっていきます。
会員一人ひとりの金銭状況を把握し、適切な方にカード発行を行っていくというのが本来であれば一番いい方法ではあるのですが、何百万といる会員すべての利用状況を監視しておくというのは現実的ではありませんし、見られ続けているというのはあまりいい思いをするものではありません。
ですので、カード会社はある程度のタイミングで会員の状況を把握し直すようにしており、有効期限が切れるタイミングや増枠申請などのタイミングで再び審査を行います。
増枠申請の場合は申請した会員がその限度額のカードを持つことに値するかどうかをチェックする必要がありますし、有効期限切れのタイミングというのは契約が更新されるということですのでこの時も再び状況をチェックする必要があります。
この場合の審査は通常のクレジットカード発行時に比べると、既に発行しているという実績があるためかなり優しい基準にはなっているのですが、審査に通らずカード利用停止や強制解約という可能性もありますので、カード会社に不信感を持たれるような使い方をしないように気をつけてください。
注13:クレジットヒストリーとは
クレジットカード利用など、金銭を一時的に借り入れて後日返済を行うような場合において、その借り入れと返済状況は全て記録されています。
この記録(履歴)はクレジットヒストリー(クレヒス)と呼ばれており、個人信用情報機関という場所に記録されています。
また、この記録とは別にカード会社内で管理されている独自のクレジットヒストリーが存在しており、これは社内クレジットヒストリーと呼ばれています。
一般的にクレジットヒストリーやクレヒスと言った場合には個人信用情報機関に登録されているものを言い、日本における個人信用情報機関は3つあります。
●JICC
日本信用情報機構を英語で表記した時の略称であり、消費者金融などを利用してお金を借りた時の利用状況はここに登録されることになります。
●KSC
全国銀行個人信用情報センターをの略称であり、住宅ローンやオートローンなど銀行でお金を借りた時の利用状況がここに登録されます。
●CIC
クレジットカードに関する利用状況を登録している機関であり、CICはそのまま社名になっています。
これら3つの個人信用情報機関はそれぞれ情報の種類によって管理内容が異なっており、これらの情報はCRINという名前のネットワークで共有されています。
CRedit Information Networkの略称でJICCとKSCとCICの内どれかで遅延や踏み倒しなどの金融事故が発生してしまった時に、一定期間サーバ上に記録しておくシステムになっています。
クレジットカード会社はカード申し込みが行われると、CRINに問い合わせを行って過去に延滞や未納などの金融事故があるかどうかをチェックします。
この時に事故情報があるとその人は「ブラックリストに入っている状態」と言います。
期日内にしっかりと借りたお金を返済することで、事故情報が個人信用情報機関に掲載されないようにしておきましょう。
社内クレジットヒストリーについては少しまた気色が違うのですが、例えばOrico Card THE POINTを発行している株式会社オリエントコーポレーションに社内クレヒス制度があるとしたら、まずは過去に利用していたカードの利用状況を調べます。
Orico Card THE POINTを発行する前には別のオリコカードを利用しており、そこで延滞等をおこしている場合には大きなマイナスがついてしまうことがありますが、逆に個人信用情報機関に金融事故の情報が記載されていても社内クレヒスの成績がよければカードを発行してもらえるという場合もあります。
また、Orico Card THE POINTを発行する際にクレジットカード事業以外の利用状況等も鑑みて発行するかどうかを決めることもあります。
カード会社が独自に保有している情報が社内クレジットヒストリーというわけです。
クレヒスは悪い情報がついてしまう可能性がある反面、優良顧客の場合には良い情報が掲載されることもあります。
ステータスが高いカードですと良い情報がクレヒスに掲載されていないと発行できないということもありますから、良い使い方を心がけましょう。
このように、クレヒスに良い情報を掲載するように利用することをクレヒス育成、クレヒス修行を行う、と言います。
注14:限度額とは
一枚のクレジットカードでお買い物ができる上限金額のことを限度額と言います。
この上限を越えた金額を利用することはできません。
クレジットカードの機能を決定する要素というのはたくさん存在しているのですが、クレジットカードを利用する目的が支払いである以上、限度額の大きさがそのカード機能を決める大きな要因になっています
ですので、クレジットカードのランクは限度額の大きさによって決まると言っても過言ではありません。
限度額にはその利用目的によってショッピング枠とキャッシング枠という種類が存在しています。
●ショッピング枠
文字通りお買い物の際に利用可能な上限金額枠の事で、一般的なクレジットカードの上限金額というのはショッピング枠のことを言います。
●キャッシング枠
クレジットカードを利用してお金の借り入れ(いわゆるキャッシング)を行う際に利用可能な上限金額がこの枠です。
一般的にはショッピング枠よりも上限値が低く設定されています。
●ショッピング枠とキャッシング枠の仕組み
基本的なクレジットカードにおいて、キャッシング枠というのはショッピング枠に内包されています。
例えばOrico Card THE POINTを発行した時に限度額が50万円与えられていたとしましょう。
Orico Card THE POINTはショッピング枠が限度額になっているカードですから、このOrico Card THE POINTが持つ支払い機能の上限は50万円です。
さらに、カード会社からこのOrico Card THE POINTのキャッシング枠は30万円だと言われたとしましょう。
すると、このOrico Card THE POINTを使ってキャッシングしようと考えた時に使える金額は「50万円の内の30万円まで」ということになります。
つまり、お買い物だけで50万円を使う事はできますが、40万円分のお金を借り入れることはできません。
また、ショッピングとキャッシングは合わせて50万円までというのが限度額の意味でもあります。
限度額を越えて利用したいという方や自身の生活水準に比べて限度額が低すぎるという方には金額を増やしてもらうための申請(増枠申請)も可能ですが、審査が必要になります。
Orico Card THE POINTの審査開始
Orico Card THE POINTの申し込みには郵送とネット申し込みの二種類があるのですが、ネットの方が断然おすすめです。
郵送の場合は郵便事故等でカード会社に届かないということも考えられますし、投函から届くまで多少のラグがあるためその分審査開始までの時間が伸びてしまうことになります。
ですので、ネット上から申し込みを行うとスピーディーかつスムーズです。
●eオリコ会員だとよりスピーディーに
Orico Card THE POINTの申込時にはかなり細かい部分まで個人情報を入力しなければいけません。
入力には時間がかかってしまいますし、何よりも打ち間違いがあるとその時点で審査に通らないという弊害が出てしまいます。
そこでおすすめしたいのがOrico Card THE POINTを含めたオリコカードシリーズのネット会員サービスであるeオリコ。
事前にeオリコの中にご自分の基本情報を登録しておくことで、eオリコの会員情報から個人情報を取得して項目に追加してくれます。
情報取得の際には事前に登録しておいたeオリコ会員IDとパスワードが必要になりますので手元に控えておくようにしてくださいね。
申込者のパーソナルデータ
入力しなければならないのはピンク色になっているテキストボックスです。
Orico Card THE POINTの申し込み時にまず聞かれるのは「名前」です。
名前は漢字、カタカナ、ローマ字の3種類を入力する必要があり、ローマ字名に関しては全て大文字です。
郵送や連絡時に利用するのと、カード券面にローマ字入力を行うための情報です。
その次に「性別」と「生年月日」の入力欄があり、そこから下は自宅に関する情報になります。
「郵便番号」を入力することで住所検索が可能に鳴っているので、番地までは自動で入力してくれます。
番地以降は自分で入力しておきましょう、フリガナの入力も必要です。
発行されたカードの郵送やカード会社からの連絡の際に住所が必要になります。
住所を入力したら「電話番号」を入力します。
自宅の番号は必須ですので、固定電話番号を入力するようにしていただきたいのですが家庭に固定電話がないという方は携帯電話番号でも構いません。
審査時に申告された内容によっては在籍確認(注15)や本人確認のために自宅に電話をする可能性があります。
また、延滞等のイレギュラーが発生した場合にも電話による確認が発生する可能性があります。
次に聞かれるのは「運転免許」の有無です。
有を選択した場合には免許に記載されている免許証番号を記入する必要があります。
本人確認用に使われるもので、必須項目です。
持っていない場合には無を選択しておきましょう。
その次に聞かれるのが連絡用の「E-mailアドレス」です。
緊急度の低い連絡や請求に関する連絡などは基本的にメールを通じて行われるので、よく使っているメールアドレスを記入しておきましょう。
ここからは世帯に関する情報を聞かれます。
まずは「配偶者の有無」で、この項目では配偶者が職についているかどうかも聞かれます。
カード審査における信頼度の高さというのは3Cに則って決められているため、仕事をしている場合ですと審査が有利に進みます。
続いて聞かれるのが居住についての質問で「世帯主との関係」「世帯主との居住状況」「住居区分」について聞かれます。
世帯主であれば万が一破産等の憂き目にあってしまったとしても処分することで返済にあてられる資産を自分で持っているということですから、こちらも有利に働きます。
世帯主との状況について聞かれたあとは現在のお住まいに関するお金について聞かれます。
最初に聞かれるのは「住宅ローン」で、現在の住居に対して借りている住宅ローンがいくらかを記入してください。
その後に聞かれるのが「居住年数」で、住居の価値を判断するのに利用されます。
住宅ローンと並んで現在所持している資産についての項目になります。
続いての項目は「他社ローン残高」で、オリコカード以外の会社からどの程度お金を借りているのかを記入します。
お金の借り入れには規制(注16)が存在しており、一人が借り入れ可能な金額が決まっているため、その確認に利用する項目です。
最後に聞かれるのが「お申込者区分」です。
何度も述べている通り、クレジットカード審査において重要視されるのは申し込みを行った人がどの程度の収入を得ているか、継続して収入を得るような状況にあるかが大切です。
その判定を行うための項目になります。
注15:在籍確認とは
クレジットカードの審査・発行というのは申し込みを行った本人とをカード会社が信頼しています、という判定を下すことでカード発行が行われます。
ですので、3Cを基準にして継続した安定収入があるのかどうかというのを重要視しており、特に職場の情報というのは厳密にチェックしています。
カード発行における個人情報というのは自己申告制になっていますから、真偽の程を確認するのが難しい部分があり、やろうと思えば虚偽申告も可能になっています。
ですから、カード会社が特に重要視している継続収入に関わる部分では電話による確認を行っています。
電話をかけてその会社に在籍しているという証明ができれば、申請内容のうち何割かは事実であると認められるわけです。
Orico Card THE POINTを含むどのカードでも必ず在籍確認があるというわけではないのですが、カード会社側としても気を使ってくれて社名等は名乗らずに個人名で電話をかけてきてくれるため、ご本人以外の方が電話をとってしまった場合でも安心です。
また、不在時にも席を外している等の社員であるという証明ができれば問題ないというクレジットカードも存在しています。
注16:お金の借り入れに規制
クレジットカードの限度額にはショッピング枠とキャッシング枠という二種類の枠が存在するというのは既に説明した通りなのですが、お金を借り入れる際には貸金業法という法律で定められた金額の規制が存在します。
それが総量規制という規制で、年収の1/3を越えた借り入れを行うことは出来ないという決まりになっています。
ショッピング枠は貸金業法の対象外ですから、お買い物で総量規制に当てはまってしまうということは無いのですが、キャッシング枠に関してはクレジットカードを利用したお金の借り入れになるので総量規制の対象になります。
Orico Card THE POINTだけでなく、全てのキャッシング枠を備えたクレジットカードにおいてこの規制は確認しておかなければいけない項目ですから、事前に聞いておくというわけです。
その他に入力しなければいけない情報
ここからはパーソナルデータとは少し離れたデータの入力を求められます。
最初に入力するのは職業に関する情報です。
「職種」を選択したあとで「業種」を選択して、仕事に関する情報を設定してください。
在籍確認を行う可能性がある関係で職場の情報は重要ですから、この後の「お勤め先」「お勤め先(カナ)」と合わせて必須入力項目になっています。
次に聞かれるのはお勤め先の住所です、こちらは任意なので「お勤め先郵便番号」「お勤め先所在地」を任意で入力してください。
任意になっているということは職場への郵便や人が訪ねてくるという可能性が非常に低いということでもあります。
クレジットカードに関する情報は大きな個人情報ですから、職場の方に知られたくないと考えている方にも安心ですね。
ただし、前述の通り在籍確認の関係上「お勤め先の電話番号」に関しては必須の入力項目になっています。
その後は「所属部署」「勤続年数」「従業員数」「出向・派遣先」「出向・派遣先電話番号」と職場の情報についての質問があるのですが、勤続年数のみが必須入力項目となっています。
審査においては申し込みを行った方の社会的なステータスを総合的に判断する関係で、現在の職場でどの程度働いているのかを聞く必要があります。
現在は安定した収入を得ることが出来る仕事についているとしても、短い期間に転職を繰り返している方であると安定した収入があるとは言えません。
ですから、過去の就労状況を確認することで継続した安定収入があるかどうかをチェックしているのです。
この項目記入が終わると、先ほど入力した職種で該当する項目がなかった方に向けた「職種2」という項目があります。
最後に「税込年収」を入力して職業に関する入力項目は終了です。
申し込みカードについての情報と家族カードについて
Orico Card THE POINTを申し込んだご本人の情報に関する入力はここまでになり、この後はOrico Card THE POINTの機能について希望する内容を記入する項目が続きます。
まずは「カードのご利用目的」です。
クレジットカードの利用目的は様々なのですが、ここでは生活の中でOrico Card THE POINTを利用する「生計費決済」と、仕事においてOrico Card THE POINTの利用を行う「事業費決済」の二種類が設定されています。
個人事業主の方など、両方の目的で利用される場合には両方にチェックを入れておきましょう。
次に入力するのは「カード暗証番号」です。
忘れにくく特定されにくい4桁の数字を設定しておきましょう。
続いて、リボ払い(注17)についての項目が二つ続きます。
まずは「海外リボ払い」で、海外での支払い時にリボ払いを希望するかどうか決めます。
その後に記入する「マイ月リボのお申し込み」は国内でのお買い物も含めた支払いをリボ払いにするかどうかを決定する項目です。
リボ払いについての項目を入力した後は「キャッシングご利用希望枠」を聞かれます。
これは限度額におけるキャッシング枠をいくらに設定したいのかという希望であり、ご自分が希望される金額のチェックボックスにチェックを入れてください。
本カード申し込みについての入力項目はこれで以上です。
次からは家族カード(注18)の情報入力を行います。
●家族カードの情報入力
本カードと一緒に家族カードの申し込みを行う場合には、家族カードの情報も本カードと一緒に入力する必要があります。
家族カードを発行する、しないに関しては完全に個人の自由ですから家族カード発行を考えていないという方はこの項目に何も記入する必要がありません。
逆に、家族カード発行を考えているという方は任意と書かれている部分を全て埋めた上で申請するようにしてください。
家族カード情報として入力しなければいけないのは「氏名(漢字、カナ、ローマ字)」「続柄」「性別」「生年月日」「カード暗証番号」の項目です。
本カード会員に比べると入力項目は少なく、また審査に関しても本カードより難易度が低く設定されているのが家族カードの特徴です。
注17:リボ払いとは
クレジットカードの支払い方法の一つで、一ヶ月に支払う金額を予め決めておいて利用総額支払いが終わるまで数ヶ月に渡って支払いを行っていくという方法です。
例えば、10万円の品物をOrico Card THE POINTを利用してリボ払いで購入したとしましょう。
この時Orico Card THE POINTのリボ払いに設定されている金額が1万円だとすると、一ヶ月に支払う金額は1万円です。
これを繰り返して利用総額である10万円にたどり着くまで毎月支払いを繰り返すのですが、リボ払いには手数料がかかってしまうため、単純計算の10ヶ月では支払いが終わりません。
利用総額の元金+手数料分の支払いが終わらないとリボ払いに設定した金額を払い終わらないという点に注意してください。
高額商品を購入するときや収入に増減がでてしまい月々の出費をなるべく抑えたいという時などに利用されることが多い支払い方法です。
注18:家族カードとは
Orico Card THE POINTなどのクレジットカードに申し込み申請を行い、審査に通って発行されたカードを本カードと言い、本カード会員の家族にも同様の機能か少しだけ制限された機能で発行されるクレジットカードのことを家族カードと言います。
ファミリーカードとも呼ばれており、離れて暮らしているなど居住の形態に関わらず家族であるならば発行し利用することが可能なカードです。
家族カードは本カードの比べると審査の難易度が低く、申し込みハードルも下がっているのが特徴です。
例えばステータスが高いゴールドカード等のクレジットカードを、安定した収入が見込めないため本来であれば発行してもらう事が難しい学生の方や主婦の方に発行するという事が可能です。
カード会社側からしても、家族の方に収入や返済能力がなかったとしても本カード会員の方という最後の砦がありますし、そもそも本カード会員の方は審査に通っているわけですから信頼性があるため、家族カードのハードルを低く設定しておいても問題がないというわけです。
Orico Card THE POINTの審査は準備が肝心!
Orico Card THE POINTはクレジットカード業界においても非常に審査に通りやすいクレジットカードだと言われています。
ハードルも低いですし、ポイント還元率が非常に高いというのもOrico Card THE POINTの大きな魅力ですからどんな職業の方でも発行したいと思うようなクレジットカードです。
そのため、Orico Card THE POINTの申し込み条件は非常に間口が広く、かなり作りやすいクレジットカードであるというわけです。
ですが、申し込んだからといって必ず審査に通るというわけではありませんし、Orico Card THE POINTに落ちてしまったという方も多数いらっしゃいます。
せっかく申し込むのであればお得で使いやすいOrico Card THE POINTを手に入れたいですよね。
そのためには事前の準備を怠らずにしっかりと用意しておくことが大切です。
オンラインや郵送などでOrico Card THE POINTの申し込みをはじめてしまう前に、必要な情報をリストアップするなどして抜けのないようにしておいてくださいね!